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なぜ打つの? 3分でわかるワクチン(1)

2021年6月20日 17:41
なぜ打つの? 3分でわかるワクチン(1)

新型コロナウイルスのワクチンを打とうか迷っているという人に、わかりやすく情報をお伝えします。

今、日本で接種できるワクチンはファイザー社、モデルナ社が開発した2種類で、効果は似ています。ここではその2つのワクチンについて説明しますが、企業や大学、国や都道府県の大規模接種会場ではモデルナ社製を接種します。


■ワクチンを打つと、コロナにかからないの?

──はい、かかりにくいという結果が出ています。開発段階では、このワクチンの効果として、新型コロナにかかっても、咳(せき)や熱などが出ずに軽くすむことが証明されていました(発症や重症化を90%以上予防)。

その後、イスラエルやアメリカで調べたところ、ワクチンを打つと、新型コロナに感染することを高い割合で防げるとわかりました。具体的には、ワクチンを2回打った人と、1回も打っていない人を比べると、打った人でコロナに感染した人もいますが、2万5000人に1人の割合だったのに対し、打っていない人で感染した人は724人に1人の割合。つまり、打った方が圧倒的にかかりにくいとわかったのです。


■若者はそもそも軽くすむなら、打っても打たなくても変わらないのでは?

──若者は、比較的症状が軽い、またはウイルスが体にあっても症状が出ない人も多くいます。でも、中には重症化する人もいますし、軽症でも、脱毛やにおいを感じにくいなど症状が出て、それが続く人もいます。また、感染すれば他の人にうつすことがあります。

そして、新型コロナの困るところは、咳や熱などが出ない無症状の感染者や症状が出る2日ほど前から、人にうつすという点です。


■症状が出る前から?

──ウイルスは目に見えませんが、感染した人の口や鼻からはき出されているのです。

高熱が出たり、水ぼうそうなどのように顔や体にぽつぽつができたりすれば、自分も周りの人も「具合の悪さ」がわかって、仕事や学校を休んで病院に行こう!となりますが、コロナは本人や周りも気がつかないうちに、家族や友達、つきあっている人、職場、バイト先の人に広めてしまうことがあります。

そうならないためには、感染しないようにするのが一番。感染が広がりやすい密を避けたり、マスクをしたりしていますが、ワクチンも「感染を防ぐ」方法の一つであり、最も効果的な方法であるというわけです。