日本車いすバスケットボール連盟は１７日、東京パラリンピックに向け男女の日本代表内定選手を発表しました。

１２大会連続出場の男子は、世界最高峰のドイツリーグでプレー経験を持ち、日本の“Ｗエース”と称される香西宏昭選手と藤本怜央選手が代表入り。また「この１年でもっとも成長した」と京谷和幸ヘッドコーチが期待する最年少、２０歳の赤石竜我選手など１２人が選出されました。

パラリンピックでの過去最高成績は１９８８年ソウル大会と２００８年北京大会の７位。ベテランと若手の融合で初の表彰台へ、京谷ヘッドコーチは、「チームに勢いを与える選手、コート内外でチームの役割を全うできる選手など、全体のバランスを一番に考えてメンバーを決定した。連係面での強化を図り、メダル獲得に向け最高の状態で本番を迎えられるようにしっかり準備したい」と力強く語りました。

一方、３大会ぶりの出場となる女子は、４位入賞の北京大会でも代表入りした藤井郁美選手ら１２人が代表に名を連ねました。

「目標はメダル獲得」という岩佐義明ヘッドコーチは、“全員バスケ”で挑む東京大会へ向け「高さがないチームなので、激しいディフェンスから走ってのオフェンスという『トランジションバスケ』に磨きをかけてきた。強豪ぞろいだが、ディフェンス、シューティングを整備してパラリンピックまで持っていきたい」と、銅メダルを獲得したシドニー大会以来の表彰台へ向け、闘志を燃やしました。

東京パラリンピックは８月２４日に開会式が行われ、車いすバスケットボールは男女とも８月２５日から始まります。

●日本代表内定選手
※年齢、持ち点はパラリンピック開幕の８月２４日時点

【男子】１２人　　　　持ち点
　岩井孝義　（２５）　１．０
　川原凜　　（２４）　１．５
◎豊島英　　（３２）　２．０
　藤澤潔　　（３５）　２．０
　鳥海連志　（２２）　２．５
　赤石竜我　（２０）　２．５
　古澤拓也　（２５）　３．０
　香西宏昭　（３３）　３．５
　秋田啓　　（３１）　３．５
　宮島徹也　（３２）　４．０
　高松義伸　（２１）　４．０
　藤本怜央　（３７）　４．５

【女子】１２人　　　　持ち点
　財満いずみ（２４）　１．０
　北間優衣　（２６）　１．０
　萩野真世　（２８）　１．５
　安尾笑　　（２８）　２．０
　柳本あまね（２３）　２．５
　平井美喜　（３９）　２．５
　小田島理恵（３２）　２．５
　清水千浪　（３８）　３．０
　土田真由美（４４）　４．０
◎藤井郁美　（３８）　４．０
◎網本麻里　（３２）　４．５
　北田千尋　（３２）　４．５

◎…キャプテン　男子は１人、女子は２人体制

◆持ち点とは…
車いすバスケの選手には各々障害レベルの重い者の順から１．０－４．５の持ち点が定められていて、コート上５人の持ち点の合計が、１４．０を超えてはならない。

写真：アフロ