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大学で接種予約の学生「期待」迷う学生も…

2021年6月17日 1:56
大学で接種予約の学生「期待」迷う学生も…

日本テレビでアルバイトをする慶応大学の学生が、スマホで見ていたのは、新型コロナウイルスワクチン接種の予約画面です。「結構バツが多いですね」と言いつつも、今月中の予約を取ることができました。「早く打ちたい。ゼミで合宿ができたりとか、今後そういう普通の生活に戻れるかな、という期待はあります」ということです。

慶応大学では、16日から学生や教員らのワクチン接種の予約受付がスタートしました。大学でのワクチン接種を予約予定の慶応大生は「(接種が)広まっていけば、飲みに行きたいっていうのはありますけど、今はまだ早いのかな」や「サークルとか今まで規制されていたのが、緩くなるとそれはうれしいです」と話していました。

「両親がワクチン賛成と反対で、割れているので慎重にいきたい」と、予約を迷っている慶応大生もいました。

東京の大規模接種センターは、16日から全国の18歳から64歳に対象が拡大され予約受付を開始、17日から接種が始まります。大学生(21)は「祖母にうつしたくないし、大学の活動も早くしたいので、早くワクチンを打ちたい」と話していました。

この大学生の親子は、接種券が手元にあるため、キャンセル待ちを期待して訪れたといいます。しかし、「やっぱりダメでした」「空きが出るかもしれないけど、65歳以上が優先ということで」ということでした。

東京・大阪の会場はいずれも、17日から20日まですべて予約が埋まっているということです。

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この大規模接種センターに期待するのは、大規模接種センターまで地下鉄でおよそ10分の場所にあるホテルです。アクセスの良さを活かし、接種予定の人などを対象とした割引サービスを行っています。

ホテルの担当者は、宿泊する客について「接種の不安と移動の不安のうち、ひとつを我々のところを拠点にして、不安のひとつを取り除いていただけたら」と話し、群馬や静岡からの予約も入っているといいます。

ホテルの担当者は「今後(接種対象の)年齢が18歳以上への拡大と全国に広がっているので、全国各地の方が我々のところを拠点にしていただけると」と話していました。

一方、山梨県富士河口湖町では、ワクチンを2回接種した人を対象にホテルや観光施設などの料金を10パーセントオフするキャンペーンをスタートしました。富士河口湖町観光連盟は「赤字をいかに少なくするか、我々は生き残ることをどうしたらいいのだろうかと」と話していました。

富士河口湖町観光連盟によると、ことしのゴールデンウィークに河口湖を訪れた観光客数は、例年の半数以下ということです。接種による「安心」と「サービス」で、観光客を呼び込みたい考えです。

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ワクチン接種は全国各地で広がっています。

墨田区では、29日から新しい集団接種会場を東京スカイツリーに開設しました。仕事帰りの人や若者が接種しやすいように、平日は夜に限定して運用していきます。

全国の中で、接種率が低かった栃木県では、16日から大規模接種が開始しました。接種を受けた栃木県民は「(待ちに待ったワクチン)そうですね。栃木県は特に(過去)ワースト1でしたから」と話していました。

群馬県前橋市では、事前合宿を行っている南スーダンの選手たちが、接種を受けていました。市民のキャンセルで余ったワクチンを,希望した選手ら3人に接種しました。接種を受けた南スーダン陸上選手は「これで練習に打ち込めます」と話していました。

6月16日放送『news zero』より。