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中国当局 米報道の“放射性物質漏洩”否定

2021年6月16日 18:30
中国当局 米報道の“放射性物質漏洩”否定

中国の原子力発電所から放射性物質が漏洩したなどとアメリカメディアが報じたことについて、中国当局は16日、「何ら漏洩は発生していない」と否定しました。

アメリカCNNが中国・広東省の台山原発で放射性物質が漏洩したと報じたことを受け、中国の生態環境省が16日に声明を発表し、「原発周辺の放射線レベルに異常はなく何ら漏洩は発生していない」と否定しました。原発の運転停止を避けるため周辺の放射線量の許容値を引き上げたとの指摘についても否定しています。

一方、原発の運転に関わるフランス企業側が「原子炉内で放射性の希ガスの濃度が高まっているとの報告を受けた」と発表したことについては、「主に燃料棒の損傷に関連したものだ」と説明。燃料棒の損傷についても「一般的な現象だ」としています。

その上で、「台山原発の放射線レベルを注意深く監視して安全を確保し、IAEA(=国際原子力機関)などと今後も連携していく」としています。


画像:新華社/アフロ