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観客“最大1万人まで”宣言など解除なら…

2021年6月15日 19:31
観客“最大1万人まで”宣言など解除なら…

東京オリンピック・パラリンピックの準備のため、IOCのコーツ調整委員長が来日しました。一方、政府はオリンピックが開かれる7月以降の大規模イベントについて、緊急事態宣言などが解除されていれば、収容人数の50%以下なら最大1万人まで認める案を軸に調整していることが分かりました。

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東京オリンピックに向けて群馬県太田市で事前合宿をしているオーストラリアの女子ソフトボール代表。群馬県が“まん延防止”措置の対象から外れたことを受け、15日、これまで非公開だった練習試合が、来日後初めて公開されることになったのです。

観戦に来た人
「練習と試合が見られるということで楽しみに来ました」

市は感染対策として“大声での応援”などの行為をしないよう呼びかけ、得点が入っても、拍手だけ。

それでも、生で見た試合の感想は…

観戦に来た人
「面白かったです。いい勝負で」

観戦に来た人
「初めて見ましたけど、よかったです」

開幕まであと38日となった東京オリンピック。準備も本格化しています。

15日朝、来日したのはIOCのコーツ調整委員長。金曜日(18日)までの隔離生活後、開幕に向けての最終準備を進めることになります。

気になるのは「国内観客の上限」ですが、政府が7月以降の大規模イベントについて、“宣言”や“まん延防止”が解除されていれば、収容人数の50%以下かつ上限1万人とする案を軸に調整をしていることが分かりました。16日に行われる予定の専門家による分科会で了承されれば、決定する方針です。

ある政府関係者は「IOCも大会組織委員会も、東京大会だけ特別扱いしなくていいと言っている」と話していて、東京大会の国内観客の上限についてもこの基準にあわせて、6月中に決まる見通しです。

着々と進む準備の一方で、東京では15日、新たに337人の感染を確認。

緊急事態宣言の期限も迫る中、田村厚労相は…

田村厚労相
「中には酒類の提供を始めている店が、それぞれの事情はあると思うが、そういうことはなんとか止めてもらいたい」

「希望する国民全員がワクチン接種を終えるまで数か月かかる」として、感染対策の徹底を求めました。