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「のり弁」握った?7種の具材がおにぎりに

2021年6月14日 21:06
「のり弁」握った?7種の具材がおにぎりに

外食が減る中、手軽で便利な「おにぎり」が新たな形で注目されています。贅沢な具を入れたものから、ボリュームがすごいものまで、各社が家食を意識した展開に乗り出しています。

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「ボリュームがすごい具がすごいおにぎり『スゴおに』販売中です」と「客の呼び込み」を行っていたのは、JR東日本のエキナカに出店するコンビニチェーン。

コロナ禍で、駅の利用者が減少したことが売り上げに大きく影響。今月、一風変わった「おにぎり」を発売し、巻き返しを図っています。

町の人「見たことないおにぎりだな」「でかいですね。デカ!」

そのおにぎりの正体がこちら!その名も「のり弁にぎりました」。ご飯からはみ出すちくわ天と魚フライ。そして、内部には玉子焼きやから揚げなど全部で7種の具材が。

JR東日本クロスステーション・開発担当者「弁当をそのままおにぎりで握ったらどうだろうと開発した」

おにぎりなのに、エネルギーは弁当並みの397キロカロリー。さらに。

町の人「ゴミが減って良いなと思います。今まで(弁当は)プラスチック容器だったのが軽くなって捨てやすいので」

プラスチックゴミの削減にも一役買いそうです。

業界団体によりますと、今年4月の全国のコンビニの売上高は前年比6.6%伸び率で、過去2番目に高い増加率。中でも好調だったのが「おにぎり」だといいます。ファミリーマートでも。

デリカ食品部 米飯グループ・椎名早苗さん「想定以上に販売好調になっています」

高価格帯の「ごちむすび」シリーズが半年で5000万食という想定以上の売り上げ。

さばのおにぎりで比較すると、低価格帯は、白米とほぐし身を使っていますが、60円高い高価格帯は、さばの炊き込みご飯や切り身を使っていました。高いのに売れている理由は?

椎名早苗さん「(消費者が)外食ができない中で、少しでも贅沢なものを食べたいのかなと考えている」

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そして、あの「高級地鶏」にも動きが。「『おにぎりの具材などに使ってほしい』とコンビニ各社に打診する」と、こう話すのは、「名古屋コーチン」の生産者団体。

飲食店の休業などで「名古屋コーチン」の在庫が例年の倍となる100トンに膨れあがっているというのです。

高級地鶏をおにぎりにすることについて、名古屋コーチンの親子丼店は。

鶏三和 八重洲地下街店・加藤博巳店長「僕たちが取り扱う名古屋コーチンが世の中に広まっていただければ、僕たちとしてはうれしい限り」

この店でも入荷した鶏肉が売れ残る現状。手軽なおにぎりとして、全国に「名古屋コーチン」の魅力が広がることが、苦境にあえぐ飲食店の売り上げ回復につながるとみています。