×

みそもカップで“はかり売り”食品ロス削減

2021年6月11日 20:05
みそもカップで“はかり売り”食品ロス削減

「必要な分だけ、欲しい量だけ」買う“はかり売り”が広がりをみせています。お総菜のほか、野菜なども“はかり売り”が始まっていて、「新しい買い物」の仕方として注目されています。

   ◇

北欧、スウェーデン発の家具や生活雑貨を扱うイケアで、先月から世界初となる試みが始まりました。

IKEA新宿フードマネジャー・湯口真実さん
「お客様の好みに合わせて、お好きな量だけお持ち帰りいただけるように、世界で初めてデリ(総菜)のはかり売りを導入」

はかり売りでの総菜販売です。動物の肉を一切使わないラザニアや、北欧の定番料理で、甘酸っぱいジャムと一緒に食べるミートボールも好きな分量だけ買うことができます。

はかり売りでミートボールを購入した人は「スウェーデン料理ってあんまり食べられないので、せっかくなので買ってみた」また、「味見したかったので、ちょっとずつと思って。グラムでもいいし、何個でもいいですよとおっしゃってくれたので」と話しました。

実は、日本のデパ地下の販売手法を意識したという、このはかり売りでの総菜販売。

IKEA新宿フードマネジャー・湯口真実さん
「気軽にお好きな数だけお楽しみいただけるのが、はかり売りの一番の魅力だと思うので、気軽にお越しいただいて、おうちでお試しいただけたらいいなと」

こうした“はかり売り”が新しい買い物の仕方として注目されています。

   ◇

東京・武蔵野市にあるお店の外観は、まるでおしゃれなレストラン。店内にはバケツがずらりと並んでいます。アイスクリームをすくうように商品をカップに投入。実は…。

SOYBEAN FARM・土平哲生代表
「お好きな味噌(みそ)を100gから、お好きな量でお買い求めになれる」

みそのはかり売り。SOYBEAN FARMでは、全国各地から取り寄せた30種類以上のみそを100g単位で購入することができます。

大豆の中心部分だけを使ったという贅沢な白味噌や、大豆100%のコクが深い豆みそなど、こだわりのみそがそろいます。

SOYBEAN FARM・土平哲生代表
「ステイホームということで、家でいろいろ作る機会が多くなってきていて、味噌の需要や味噌の可能性が増えてきたような気がする」

少量ずつ買って、自分好みのみそを探すお客さんも多いといいます。

お客さんからは「きょう初めて、白みそがおいしいよってお店の方に教えてもらって、いつもと違うのを試してみようかなと」「いろいろ違いもあるし、試せるし、もっと小さいのでまとめて買ったりできる」といった声も聞かれました。

   ◇

住宅街にある青果店。

HACARI店長・吉田恵利加さん
「こちらにあるトマトも、1粒からお求めいただけます」

店内の野菜や果物は、はかり売りで販売していて、ミニトマト1個という買い方もできます。

一人暮らしなどでたくさんは使い切れないけれど、ちょっぴり欲しい、そんなわがままに応えてくれる青果店。野菜などをはかり売りするのにはあるワケがあります。

HACARI店長・吉田さん
「ご家庭にあった量をお買い求めいただけるので、食品ロスを削減できることがメリットだと思います」

欲しいものを欲しい分量だけ。食品ロス削減にも役立つはかり売りは、広がりをみせそうです。