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Gメルセデス 負傷も264日ぶり復活勝利

2021年6月5日 0:26
Gメルセデス 負傷も264日ぶり復活勝利

4日、東京ドームで巨人対日本ハムの交流戦が行われ、新型コロナウィルスの影響で合流が遅れていたメルセデス投手が今シーズン初登板・初先発。5回まで圧巻の投球を見せるも、6回途中にアクシデントで途中交代。それでも勝ち投手となり、264日ぶりの勝利をあげました。

去年10月に左肘のクリーニング手術を受け、今季はなかなか来日できない状況の中、母国ドミニカ共和国でリハビリを続けていたメルセデス投手。来日後、2軍での調整を経て迎えた今季初登板は、序盤から150キロを連発する圧巻のピッチング。手術の影響を全く感じさせない投球で、日本ハム打線を5回まで無失点・4奪三振に抑えこみます。

特に目立ったのが、その投球テンポの早さ。キャッチャーの大城選手が捕球後に座ったまま返球すると、ボールを受け取り、一呼吸置くこともなくすぐに次の投球ポジションへ。時には打席内で打つ準備をするバッターを待ちきれないような仕草も見せながら、ハイテンポの快投を続けました。

しかし6回、西川選手に2球目を投じた直後に左の太ももの裏を抑えて険しい表情を浮かべたメルセデス投手。トレーナーに付き添われて裏へ下がると、そのまま途中交代となりました。

巨人は今、故障者が続出中。復帰したばかりのメルセデスも…、と思いきや、試合後に原監督は「つった、と。大丈夫です。今はもうぴんぴんしてる。」と説明。「手術して、良いスタートをきったのかなと。力みとかがあったのかな」と話しました。

メルセデス投手自身も、「中継ぎ陣に迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。足は心配ないよ。次回に向けて頑張ります。」と、早くも次の登板を見据えていました。

無念の途中交代となりましたが、これが264日ぶりの勝利となり、チームも引き分けを挟んで3連勝。巨人はこの日、エースの菅野投手が1軍の練習に合流。メルセデス投手も、問題なくローテーションに合流できるとなれば、チームの勢いはさらに増していきます。