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当日打てる病院に行列 都知事も「爆速で」

2021年6月5日 1:00
当日打てる病院に行列 都知事も「爆速で」

東京・大手町の大規模接種センターで出会った吉田さん(64)は、はるばる神奈川県愛川町から来たと話してくれました。

「(接種会場まで)2時間半くらいですね。来れば何とかなるっていうのを(ニュースで)見ましたので、まあ行ってみようかと」

吉田さんは、キャンセル待ちを狙ってきたといいます。しかし、同じくキャンセル待ちを望む人の長蛇の列─。雨の中で待ち続け、午後7時すぎに無事に接種を終えることができました。

「定年まであと2か月しかない。それまで安心して仕事ができるかな」

吉田さんは、そう話してくれました。

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行列は、東京・江戸川区にある病院でも。

ワクチン接種にきた区民(71)「その日に打てますので、きました」

この病院では、今週から本格的に「当日予約」による接種の受け付けを開始。早ければ、その日の午後に接種ができるといいます。

東京さくら病院・看護部長「今日体調がよくて、今日打てるんだというときに、すぐに手が届くというのも大事なポイントなのかなと思いますね」

午前8時半すぎに訪れた、こちらの男性も。

職員「1回目が本日6月4日の(午後)2時から。ほかの会場での予約は?」
区民「キャンセルします。2週間後なのでこっちの方が断然早い」

この日は217人がワクチンを接種。そのうち156人が「当日予約」での接種でした。この病院では、区と連携することでワクチンの確保や配分がスムーズにできているといいます。

東京さくら病院・院長「ワクチンは切り札ですので、とにかく早く、打って、打って、打ちまくるしか僕はないと思います」

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一方、東京都の小池知事は、旧築地市場の跡地につくられた大規模接種センターを視察し、次のように述べました。

「いかに迅速に確実にワクチン接種を進めるのかが重要で、爆速で進めていきたい」

都として初めてとなるこの大規模接種会場では、8日からの接種開始を前に、医師や看護師などが動線などを確認する予行演習が行われました。

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広島県にある人口8600人ほどの山あいの町。診療所でワクチンの接種を受けていたのは、16歳の高校生でした。

この町では、高齢者への1回目の接種が7割を超えたこともあり、16歳以上を対象とした接種が可能になっています。

ぜん息があるという高校生は、「今まではコロナに対する不安がありましたけど、少しはそれが緩和されるかな。みんなが打って、最終的にコロナがなくなるのが一番いい」と話してくれました。

(6月4日放送『news zero』より)