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錦織圭 約4時間の死闘制し全仏3回戦進出

2021年6月3日 11:27
錦織圭 約4時間の死闘制し全仏3回戦進出

クレーコートで行われているテニスの四大大会、全仏オープン。男子シングルス2回戦が現地時間2日に行われ、世界ランキング49位の錦織圭選手(31)は、世界ランキング25位のK・ハチャノフ選手(25=ロシア)と対戦しました。

過去の対戦成績では、ハチャノフ選手に3勝2敗と勝ち越している錦織選手。第1セットは4-6で先取されるも、第2セットは6-2で奪い返します。しかし続く第3セット、錦織選手は第2ゲームから3ゲームを連取されるなど、2-6で落とします。後がなくなった第4セットも、第3ゲームで先にブレークを奪われるなど、苦戦。それでも直後の第4ゲームでブレークバックに成功。さらに第10ゲームでもブレークを奪い、このセットを6-4でものにします。

迎えた最終第5セット、両者サービスゲームのキープが続く展開に。それでも第10ゲームで、錦織選手がフォアハンドの強打を決め、このゲーム最初のブレークに成功。試合時間3時間59分のフルセットに及ぶ死闘の末、4-6、6-2、2-6、6-4、6-4で勝利し、2年ぶりの3回戦進出を決めました。

試合後の会見で錦織選手は「3セット目を取られて呆然としてました。また5セットを戦うのかというのと、戦いたいか自分に問いかけた時になかなか答えが出なかった。ちょっと魂が抜けたというか、あの場面はつらかった」と、試合中の苦しい心境を明かしました。

さらに「こうやって勝つというのは、そこは自分がすごいなと思います。魂抜けた状態で戦って4セット目を取って。体が動きたくないけど動いちゃうというところがすごいなとは思いますけど、反省すべき点は今日もたくさんありました」と、振り返りました。

錦織選手は3回戦、世界ランキング150位のH・ラクソネン選手(スイス)と対戦します。

写真:ロイター/アフロ