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接種進む、早くも45歳以上対象の自治体も

2021年6月2日 20:06
接種進む、早くも45歳以上対象の自治体も

東京で、休業要請の緩和を受け、衣料品大手のユニクロが東京・浅草に新たな店舗をオープンします。江戸を意識した店作りとなっています。

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2日、東京・浅草で報道陣に公開されたのは、4日、オープンする、ユニクロの新店舗です。浅草の街とタッグを組んで、店内は、江戸を意識した作りに。地元の名店とコラボした商品の販売や、地域の情報発信のためのスペースを設置。浅草の魅力を発信する場としても活用されるといいます。浅草名物・人力車の車夫の法被も、ユニクロ仕様に。期間限定でこの法被を着て、浅草の街を案内するということです。

1日、緊急事態宣言が再延長された東京。百貨店など大型施設への休業要請が緩和されたこともあり、4日のオープンに踏み切ったといいます。

ユニクロ浅草店・田島優太店長「緊急事態宣言中のオープンではございますが、しっかりとした対策をしてオープンしていきたい」

東京・江戸川区の河川敷では、およそ100種類、5万本のハナショウブが、都会のオアシスを彩っていました。梅雨の風物詩・アジサイも、この時期、同時に楽しむことができます。歩き始めたばかりという子供と、散歩をするお父さんは「広いところを探して、何とか気分転換しています」と話していました。

こちらでは、例年、6月上旬から開催される「小岩菖蒲(しょうぶ)園まつり」が、去年に続き、今年も中止に。江戸川区は、公園で密にならないよう、花を見る時間も「いつもより短めに」と呼びかけています。

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一方、1日、政府が発表した、今月21日から職場や大学で行う「職域接種」。企業や大学では、早くも動きが。日本航空は、「21日から始められるよう準備を急いでいる」としていて、全日空は、国際線のパイロットや客室乗務員から接種できるかを検討しているということです。また、JR東日本も、職域接種を決めたということです。

大学での接種については、7つの国立大学で、他の大学に先行して進める方向であることが、関係者への取材でわかりました。帯広畜産大学など5つの大学は、会場の提供が可能としていて、東北大学と広島大学は会場と医師らの提供が可能としています。

広島大学は、2日、会見で「6月21日を以降という考えではなく、できるだけ早い時期に調整つくものならしたい」と述べました。

大学病院として高齢者接種を進めつつ、学生や職員への接種も早い時期に開始したい考えです。

職域接種に向けた準備が進む一方で、企業の中には設備や、打ち手の確保をめぐって懸念の声もあがっています。

2日、加藤官房長官は─。

加藤官房長官「ワクチンの冷凍設備を国から貸与すること、先行事例を共有するといった支援を行うこと、を考えております。

政府が企業などに冷凍設備を貸与するとし、先行して行う事例のノウハウを共有するなど、具体的な支援の内容を速やかに提示すると述べました。

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一方で、ワクチンの管理ミスも。熊本県菊陽町では、冷蔵庫での管理ミスで、114回分のワクチンを廃棄したことを公表しました。
菊陽町新型コロナワクチン接種対策室長・古賀直之さん「町内の医療機関内の冷蔵庫の電源喪失によりまして、冷蔵庫内の温度が上昇し、ワクチンを廃棄することに至りましたので、本日お知らせをさせていただきます」

廃棄されたのは、病院などで高齢者の接種に使用する予定だったファイザー製のワクチン、114回分。病院では、電気設備の点検による計画停電を行うため、冷蔵庫を発電機に接続してワクチンを保管していましたが、先月29日、電源が落ち、冷蔵庫の温度が上昇したことに気づかなかったということです。

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高知県東洋町のワクチン接種会場に集まった町民たち。中には、高齢者以外の人の姿も。2日、早くも、45歳から74歳までを対象にしたワクチン接種が始まったのです。

東洋町では、75歳以上の高齢者への接種については、先月16日に完了。その後、新たなワクチンおよそ1000人分が届いたことから、45歳以上の接種を決めたといいます。

ワクチン接種した人(45)は、「ここは県外客、特に関西圏からの観光客も多い中で、僕らみたいな世代が早く打てたのは、安心して生活できると思います」と話していました。

高知県東洋町住民課・築地仲音課長「速やかに安心安全確実にワクチンをお届けするのが、私たちの業務ですので」

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2日は、45歳から74歳までの住民、およそ180人へのワクチン接種が行われました。東洋町では、8月中には全ての住民の接種を終える計画です。

6月2日放送『news every.』より。