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中国 出産制限緩和“3人っ子政策”方針

2021年5月31日 17:41

中国の共産党指導部は、急速に高齢化が進む中、一組の夫婦が出産できる子どもの人数をこれまでの2人から3人に増やす方針を示しました。

中国共産党は31日、中央政治局会議を開き、高齢化への対策として出産制限をさらに緩和し、第3子の出産まで認める“3人っ子政策”の方針を示しました。

中国では1979年以来、人口抑制策として「1人っ子政策」を進めたことで高齢化が進み、2016年には第2子の出産を認めていましたが、高齢化に歯止めがかからず、経済成長への悪影響の懸念が高まっていました。

会議では、また、結婚を敬遠する若年層を念頭に「結婚観や家庭観に対する教育指導を強化する」としたほか、新郎側の家庭が新婦側の家庭に多額の金品を渡すなどの習慣について「悪しき習慣だ」として改める必要があるなどとしています。

また、産休や育休を取得しやすいよう制度を改善することや住宅取得支援の強化など結婚・育児支援の必要性を確認しました。