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中国批判を排除…香港議会が条例案を可決

2021年5月27日 18:35

香港議会で27日、中国に批判的な民主派の排除が可能となる選挙制度変更の条例案が可決されました。

香港議会「立法会」では27日、選挙制度の変更に関連する条例案が賛成40、反対2の賛成多数で可決されました。去年、民主派議員のほとんどが、抗議の意思を示すために辞職していて、採決でも大きな混乱はありませんでした。

新しい選挙制度では、立候補者が“愛国者”かどうかを審査する「資格審査委員会」が設置されるほか、直接選挙で選ぶ議員の枠が減り、中国に批判的な民主派の排除が可能となります。また、投票のボイコットなどを呼びかける行為を禁止する「扇動罪」が新設され、最高刑は禁錮3年となっています。

これで中国政府が掲げる「愛国者による香港の統治」を実現する制度が整ったことになり、12月には新たな選挙制度のもと、立法会議員選挙が行われる予定です。