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“山本美香賞”小川真利枝さんら2人受賞

2021年5月27日 2:04

優れた国際報道に贈られる「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」の授賞式が、26日、都内で行われ、チベットやシリアの難民などを取材した2人が受賞しました。

受賞した小川真利枝さんは、政治犯として中国当局に投獄されたチベットの男性が、家族と再会するまでの年月を取材し、チベットの人権問題や難民をめぐる状況を、一冊のノンフィクションにまとめました。

小川真利枝さん「これからも市井の人の目で(取材を)続けていきたい」

小松由佳さんは、シリアの内戦や難民をめぐる問題をシリア人男性と結婚した自身の半生とともに著書『人間の土地へ』につづりました。

小松由佳さん「『難民だから取材をする』というわけではなく、激動の中を人間がどのように土地とつながって生きていくのか、そうした姿を見続けていきたい」

「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」は、2012年にシリアで取材中に銃撃を受け亡くなった、ジャーナリスト・山本美香さんの遺志を受け継ぎ、優れた国際報道を行った個人に贈られます。

8回目となる今年は、新型コロナウイルスの影響で延期となった昨年度の授賞式も併せて行われ、ジャーナリストの坪井兵輔さんに本賞が、ジャーナリスト・ドキュメンタリー映画監督の大矢英代さんに奨励賞が、それぞれ贈られました。