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五輪のため枝きり…中止求める署名約3万も

2021年5月25日 21:20
五輪のため枝きり…中止求める署名約3万も

25日、東京オリンピック・パラリンピック開会式が行われる国立競技場からほど近い、代々木公園では、クレーンに乗り、木の枝を次々と切る業者の姿がありました。東京大会のパブリックビューイングやイベントなどを行う「東京2020ライブサイト」の会場建設工事に向け、木の枝を一部、切り落とす作業が始まっていたのです。

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実はこの代々木公園、東京大会のパブリックビューイングやイベントなどを行う「東京2020ライブサイト」の会場予定地の一つ。

東京都によると、新型コロナが流行する前の計画では、1日3万5000人の来場者を見込んでいたといいます。来月から始まる会場の建設工事に向け、木の枝を一部、切り落とす作業が始まったのです。

しかし、これに対してネット上では「何千人もの人を集めるという行為自体が賢明ではありません」という声が。

新型コロナの感染収束も見通せない上、「公園の自然を破壊する」などとして、建設を中止するよう求める署名が、始めて4日目でおよそ3万集まっているのです。

東京都によりますと、枝を切り落とす予定なのは、公園内の木36本。建設に関わる工事車両が通行するためで、必要最小限“枝のみ”を剪定(せんてい)するとしています。

多くの人が集まり声援を送る「パブリックビューイング」。東京都は「今準備を始めないと間に合わない」としていますが…。

公園の利用者は「ステイホームと逆行してるのかな、とは思いました」や「オリンピックやるのかも分からないのでなんとも…(会場を作って)確かにいいのかな?って感じはします」と話していました。

組織委員会のトップは、午後5時頃。

大会組織委員会・橋本聖子会長「パブリックビューイングでありますけども、これから多くの皆さま方のご意見というものも、このコロナ禍であるからこそ、貴重な意見としてお聞きする必要があるのではないかと、私は受け止めておりまして、理解が頂けるような対策というものも必要、だというふうに思っております」

東京都は、25日時点、感染対策として規模を縮小し、人数制限を設けることなどを検討しているということです。