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ガムの容器が2090円!食べた後に理由が

2021年5月25日 19:22
ガムの容器が2090円!食べた後に理由が

生活で身近な商品について、さまざまな業界でリサイクルの動きが進んでいます。お総菜やガム、シャンプーなどの容器に加え、使い終わったコーヒー豆にまで広がり、環境について考える機会が増えています。

スーパーの「イオン」で25日、発売されたのは、パッケージが変化していたおなじみのガム。

イオンリテールMD改革本部・鷲見尚彦さん
「非常にデザインにこだわって作っております」

容器はなんと、ステンレス製。値段は2090円と少々割高になってはいますが、ある特徴があります。

イオンリテールMD改革本部・鷲見さん
「繰り返し容器を使うというところが、今回の取り組みのポイントとなっております」

実は、容器の回収を行うのです。商品を使ったあと、容器を店頭の回収BOXに入れると、あらかじめダウンロードしたアプリを通して容器代を返金。その後は洗浄され、再び、商品を詰めて再利用されるのです。

マウスウオッシュもパッケージをガラスに変更。プラスチックゴミの削減につながる取り組みです。

また、居酒屋チェーンの「ワタミ」が発売した冷凍の総菜は、容器に、リサイクルされた植物由来のバイオマスプラスチックを使用。さらに、冷蔵弁当の宅配においてはスタッフが容器の回収に訪れ、新たな容器にリサイクルするということです。

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一方で、家庭内にある洗剤やシャンプーなどのボトル容器は、リサイクルが進んでいない現状が――

日用品メーカーのユニリーバ・ジャパンによりますと、ボトル容器はペットボトルなどと違って、同じメーカー内でも、商品により色や材質がバラバラ。そのため、同じボトル容器へのリサイクルが困難だというのです。

しかし、こうした現状を変えるため、ボトル容器の回収箱を、協力してくれた自治体の全10か所に設置。メーカーに関係なく回収を行い、リサイクル工場で混合。再利用することができるのか、初めて検証を行うといいます。

ユニリーバ・ジャパン 増田有紀さん
「まずは『2社共同』で回収を行い、回収の仕組み作りをしたい」

ライバル企業の「花王」も、この取り組みに協力。メーカーの枠にとらわれないリサイクルの推進に努めます。

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そして、あのスターバックスでも意外なリサイクル商品が登場。26日、発売される抹茶の「焼き菓子」と「サラダラップ」。商品の誕生には、こちらの黒い物体が大きく関わっているのです。

その正体は――

スターバックス・高橋芽衣さん
「楽しんだあとの豆カスも、大切に使いたい思いがきっかけ」

コーヒーを入れたあとに出る「豆カス」です。

スターバックス・高橋さん
「豆カスをリサイクルするセンターに運んで、たい肥にして、農家に使っていただいている仕組みです」

豆カスを含んだたい肥は、質の良い作物を作るために必要な「腐植酸」が多く含まれているといい、ここで育てられた抹茶用の茶葉が、商品の原料として使われているのです。

さまざまな業界で、リサイクルの動きが進んでいます。