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スペイン領に隣接モロッコから大量移民

2021年5月20日 21:37

北アフリカにあるスペインの飛び地に、隣接するモロッコから大量の移民が押し寄せて大きな問題になっています。

アフリカ大陸の北端にあるスペイン領・セウタには今週に入り、陸続きのモロッコから大量の移民が押し寄せています。

AP通信によりますと、17日以降、およそ8000人が不法に越境したということです。また、海を泳いでスペイン側にわたる移民も多く、スペイン軍が出動して取り締まりに当たっています。

大勢の人が国境を越えた背景について、モロッコが実効支配している「西サハラ」の独立派の指導者が、スペイン本土の病院に入院し、新型コロナウイルスの治療を受けたことにモロッコ側が反発し、国境管理を緩めたとの見方も出ています。

モロッコ側の国境の警備担当者がゲートを開き、スペイン側に入国させているとされる映像も公開され、スペイン政府は不快感を示しています。