１９日午前、東京都内で固定電話がおよそ２時間半にわたりつながりにくくなりました。原因についてＮＴＴ東日本は、ワクチン接種の予約電話を巡り混乱が起きないよう対応する中、異例の人為的ミスがあったことを明かしました。

ＮＴＴ東日本によりますと、１９日午前８時すぎから２時間半にわたり、東京２３区内の６４万件の固定電話がつながりにくくなりました。

ＮＴＴ東日本は４月からワクチン接種の予約で電話回線が混雑することで一般の回線がつながりにくくなることがないよう、ワクチン接種の予約電話のみに着信制限をかけていました。

ところが１８日夜の作業中、本来、制限の対象となる電話番号を入力しなければいけないところ、誤ってこの電話番号が管理されているサーバーの管理番号を入力したため、このサーバーに紐付く６４万件の電話番号が制限された状態となり、つながりにくくなったということです。

このサーバーの番号は０３から始まる東京２３区エリアの電話番号と間違えやすい１０桁の数字だったということです。

夕方に行われた説明会で、ＮＴＴ東日本の担当者は「危険な仕様だったということか？」との記者の問いに、「そういう形になる」と答え、管理の方法に問題があったことを認めました。

ＮＴＴ東日本は、オペレーションセンターでは制限するべき電話番号だけを見られるようにするなど、再発を防止していくとしています。