×

“マスク不要”指針、各州で違う対応に 米

2021年5月18日 15:00

アメリカでは、新型コロナウイルスのワクチンを接種すれば、原則マスク不要との指針が示されたことを受け、各州で対応が分かれています。一部で懸念の声も挙がるなど、混乱も生じています。

ニューヨーク州のクオモ知事は17日、ワクチンを接種した人は屋内も含め、原則マスクの着用を不要としたCDC(=疾病対策センター)の新たな指針を、州内で19日から適用すると発表しました。ただ、地下鉄や学校などでは今後も着用を義務づけます。

ニューヨーク市民
「公園や混み合ってない通りなら、マスクがないのは快適」
「ワクチン接種を完了したけど、人の多い屋内は安全だとは思いません」

一方、カリフォルニア州は来月15日まで、引き続き屋内や人混みなどでは着用を義務づけると発表していて、州によって対応が分かれています。

また、小売り大手のウォルマートなどは、州の対応に合わせて、多くの店舗でマスクの着用義務を解除しましたが、一部の労働組合は、「従業員を危険にさらす」などと反発しています。

こうした懸念の声に、ホワイトハウスのサキ報道官は、「科学的根拠に基づいた指針だ」と改めて強調。バイデン大統領は「マスクの着用を続けたい人もいるだろう。個人の判断だ」と述べています。