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収容のスリランカ人女性死亡 施設で何が?

2021年5月17日 18:12
収容のスリランカ人女性死亡 施設で何が?

名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族が17日、女性が収容されていた施設を訪れました。体調不良を訴えた女性が適切な治療を受けられていたのか。遺族は、死亡の経緯を明らかにして欲しいと訴えています。

名古屋市にある出入国在留管理局。17日、女性の遺影を持った一団が訪れました。遺影の女性はスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん。この入管施設に収容されていましたが、今年3月、死亡しました。

ウィシュマさんの妹・ワヨミさん「あんな部屋に収容されていたら誰でも精神的にまいってしまいます」

アニメなど、日本の文化が好きで留学を決めたという女性の身に何が起きたのでしょうか。

故郷のスリランカでは、英語を教えていたウィシュマさん。出入国在留管理庁の中間報告によると、2017年6月から千葉県内の日本語学校に留学しました。しかし、その後、在留期限が切れ2019年1月以降は不法残留の状態に。去年8月、警察に出頭し入管施設に収容されたのです。

ウィシュマさんは今年の1月中旬ごろから体調不良を訴え、施設内や外部の病院で診察を受けていましたが、死亡しました。

遺族側は十分な治療を受けさせてもらえなかったことが死につながったのではないかとし、治療の経過をきちんと説明して欲しいと訴えています。

17日は当時の施設内を撮影したビデオを公開するよう求めましたが…。

遺族側・代理人弁護士「保安上の理由ということで見せることはできないという回答を繰り返していました」

出入国在留管理庁は、先月公表した中間報告で、死因については判明していないとした上で、「死因の解明を進め、施設の対応が適切だったかなどについて検討していく」としています。

この問題をめぐっては、野党も国会で経緯の説明を要求。現在国会には不法滞在者の長期収容を解消することを目的とした法律の改正案が提出されていますが、真相解明が先だとして採決を拒否しています。