新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が今月末まで出されている東京都内で、新たに８５４人の感染と２人の死亡が確認されました。

都内の新たな感染者は、１０歳未満から９０代までの８５４人でした。感染経路がわかっている人では、家庭内が１９１人で、施設内が３７人などとなっています。３０代男性が大型連休中に沖縄県に帰省し、親族から感染した例や、５０代女性が通っているヨガ教室で感染した例もありました。

都の担当者は、「まだ、流行のピーク越えが見えたとは言えない。週末もステイホームをお願いしたい」と話しています。

また新たに、男性２人の死亡が確認されました。このうち８０代の男性は、老人ホームで「Ｎ５０１Ｙ」変異株に感染したということです。変異株の患者の死者はこれで１７人になりました。

一方、感染者８２１人の検体を調べた結果、およそ７６％にあたる６２１人が感染力の強いＮ５０１Ｙ変異株に感染していました。一日の報告数では過去２番目の多さで、３０代以下の若い人が６割近くを占めています。

感染経路が分かっているのは３５人で、変異株クラスターが発生した老人ホームでは、新たに入所者３人の感染が判明し、この施設での感染者は７８人に上っています。

都内の変異株の感染者は、５９０６人となりました。