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WHO独立委 中国の初期対応の遅れを指摘

2021年5月13日 7:58

新型コロナウイルスへの対応を検証していたWHO(=世界保健機関)の独立委員会は、中国の初期対応の遅れを指摘する最終報告書をまとめました。

独立委員会は、今後の感染症対策への教訓を得るため、新型ウイルスをめぐるWHOや各国の対応を検証していました。12日に公表された最終報告書では、中国について、武漢の海鮮市場で集団感染が見つかった後の対応を問題視し、WHOへの報告が遅すぎたため、初期対応にあたるための貴重な時間が失われたと指摘しています。

また、WHOについても、緊急事態宣言を出すまでに「時間をかけすぎた」とした上で、「人から人への感染が起きていると想定して、各国に警戒を促すべきだった」と批判しています。

さらに、中国以外の各国の対応の遅れについても指摘し、「あまりに多くの国々が様子見していた」としています。