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東京パラへ 辻「できることに集中したい」

2021年5月11日 22:07
東京パラへ 辻「できることに集中したい」

11日、国立競技場で東京パラリンピックのテスト大会「READY STEADY TOKYO-パラ陸上競技」が行われました。

先月24日に日本記録を更新し、10日に東京パラリンピックの代表に内定したリオパラリンピック銅メダリストの辻沙絵選手(日体大教)は女子400メートル(上肢障がいT47)に出場し、1分00秒55を記録しました。

初の新国立競技場でのレースについて、「一度も入ったことがなかったので楽しみだったが、緊張している部分もあった」と振り返りました。

大会の開催が危ぶまれていることについては、「開催するかしないかは私自身でコントロールできることではないので、コントロールできる自分のパフォーマンスに集中しながら、どんな状況になっても100%の力を出せるように準備したい」と語りました。

また100メートル、400メートル、1500メートル(車いすT52)代表の伊藤智也選手(57=バイエル薬品)は、「(大会の開催については)一選手が語ることではないのかなと。選手としてはあれば全力で頑張るし、なければないで次を見据えて次のステップを踏み出していく」と前向きに語りました。

大会について選手からは、「万全の感染対策が行われている」というコメントが多かった一方で、聴力を頼りにする競技の選手からは、「会場の音が鳴りやまず、集中できなかった」という声や「バリアフリーのトイレが十分でない」などの課題もあがりました。

写真:AFP/アフロ