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元DeNA石川雄洋 野球の次はアメフトへ

2021年5月11日 21:29
元DeNA石川雄洋 野球の次はアメフトへ

プロ野球・DeNAを昨シーズン限りで退団した石川雄洋選手が11日、アメリカンフットボールのXリーグに所属するノジマ相模原ライズへの入団会見を行い、入団の経緯や新たな挑戦への覚悟などを語りました。

石川選手は入団の経緯について、「体がまだ全然動くということもありますし、新しいことにチャレンジしたい。アメリカンフットボールが大好きなので、挑戦できたらいい。新しい挑戦に協力してくれる関係者に感謝。一歩ずつやっていきたい」とコメント。

プロ野球の次の舞台にアメリカンフットボールを選んだのは、横浜高校時代のアメフト部の友人が影響しているといいます。「スポーツクラスに同級生で、アメフトの選手が友達でたくさんいた。そのときにアメフトすごいな、かっこいいなという気持ちが芽生えた。プロ野球の選手になってからアメリカに自主トレに行くようになって、アメフトの選手と一緒にトレーニングをするようになった。そこでトレーニングのすごさと質の高さ、身体能力の高さに関心があった。チャンスがあったらやってみたいと思うようになった」

34歳での新たな挑戦について、石川選手は強い覚悟で臨みます。「アメフトの世界はそんなに甘いものじゃないと思う。ルーキーの気持ちで全力で頑張る。アメフトと野球では使う筋肉、細かい動きが違う。基礎練習をしっかりして試合に出られるように頑張る。身長の高さだったり、スピードを活かしたようなプレーをしていきたい」と決意を語りました。

石川選手が入団するノジマ相模原ライズは過去、ラグビー元日本代表の山田章仁選手や元横綱・三代目若乃花も在籍していました。

石井光暢ゼネラルマネジャーは「チームの中に(他競技の)選手を受け入れる風土が他のチームよりある。(石川選手は)日本最高峰のプロリーグNPB出身で選手経験が16年あり、厳しい世界で生き抜いてきたプロのマインドを植え付けてほしい。ポテンシャルがあり、戦力としても期待している」

城ヶ滝一朗ヘッドコーチは「石川選手にグラウンドでフットボールへの熱い気持ちを聞いた。プロでのノウハウ、日本一を目指すマインドを落とし込んでもらえれば」とそれぞれ期待を寄せました。

石川選手の契約は金銭が発生せず、今後は15人の新人枠入りを目指し、さらに65人のロースター入りを目指します。「人生1回しかないので、ここでやらなかったら後悔する。僕が新しい挑戦をすることで少しでもファンの皆様に勇気や何か挑戦したいなっていう思いを伝えられたらいい」と語る石川選手は、6月1日からチームに加入します。

■石川雄洋(いしかわ・たけひろ)

2004年ドラフト6巡目で横浜(現DeNA)に入団。2012年から3年間、DeNAの初代主将を務めた。昨シーズンは1軍の出場がなく、オフに戦力外通告を受け、今年3月に引退。通算成績は1169試合で打率2割5分6厘、1003安打、23本塁打、224打点、118盗塁。