香港の裁判所は６日、天安門事件の追悼集会に参加した民主活動家の黄之鋒氏に、禁錮１０か月の実刑判決を言い渡しました。当局は民主活動家への圧力を強めていて、黄氏の実刑判決は３度目です。

香港の民主活動家・黄之鋒氏は、去年６月、新型コロナウイルス対策で集会が禁止される中、天安門事件の犠牲者の追悼集会に参加したとして、「違法集会の罪」に問われています。

地元メディアによりますと、香港の裁判所は６日、「ほかの市民が違法集会に参加するのを防ぐためにも重い刑が必要」などとして、禁錮１０か月の実刑判決を言い渡しました。

黄氏は別の罪で服役中で、実刑判決は３度目です。天安門事件の追悼集会は中国本土では厳しく規制されていますが、「一国二制度」で集会の自由が認められる香港では、毎年開かれてきました。

今回の判決に民主派団体は、「香港市民の集会の権利は保障されている。政治弾圧には屈しない」と抗議しています。