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「短期集中」のはずが…“宣言”延長を決定

2021年5月7日 20:16
「短期集中」のはずが…“宣言”延長を決定

政府は、東京など4都府県に出している緊急事態宣言の期限を5月末までに延長し、12日から愛知と福岡を追加することを7日午後、決定しました。「短期集中」のはずだった宣言が3週間延長となり、落胆の一方で、仕方ないという複雑な声があがっています。

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7日午後5時すぎ。

菅首相
「本日、緊急事態宣言の対象地域に愛知県・福岡県を追加するとともに、5月31日まで延長することを決定いたしました」

政府は、東京・大阪・京都・兵庫に発出している緊急事態宣言を今月末まで延長することを決定。また、愛知と福岡を来週12日から追加することも決定しました。

菅首相
「新たな変異株に対応し、インドなどからの入国者については、入国後6日間のホテルでの待機を求めるなど、さらに徹底した水際対策を行います」

短期集中としていた17日間の緊急事態宣言は延長へ…

7日、東京では新たに907人、大阪では1005人、兵庫では493人と依然、高い水準が続く新規感染者数。

政府は午前9時から宣言の延長や対策などを専門家に諮り、了承されました。

終了後、分科会メンバーからは解除の目標を明確にすべきとの意見が…

政府分科会・日本医師会常任理事 釜萢敏氏
「目標はなんと言っても、新規感染者の数をできるだけ減らしたい。そこに尽きるわけで、決して人流が減ったから解除できるというものではないので」

新たに来週12日から緊急事態宣言の対象となる愛知県。7日、過去最多の443人の感染が確認されました。

また、福岡県も対象になりました。隣接する大分県と佐賀県では7日、過去最多の感染者を確認していて、政府は、九州の中心・福岡の感染を抑えることで、九州全体の感染を抑えたい考えです。(大分:78人・過去最多 佐賀:59人・過去最多)

北九州市の飲食店では、お酒を出さず営業を続けるのかなど、今後の対応を協議。

満腹村黒崎店 阿部希店長
「(スタッフとも)できることをやろうやという方向に切り替えようねと、いま少しずつ気持ちを向けている最中です」

また、まん延防止等重点措置についても5月末まで延長し、現在の埼玉・千葉・神奈川・愛媛・沖縄に加え、新たに北海道・岐阜・三重が追加されます。宮城県は解除となります。

6都府県に拡大した緊急事態宣言。

東京都・小池知事
「特に変異株の感染力が強いだけに、今、抑え込む必要がある」