日本たばこ産業は劇物に指定されている薬品を紛失したと発表しました。仮に紛失したすべての量を飲み込んだ場合、死亡する可能性もあるということです。

日本たばこ産業によりますと、紛失した薬品はたばこの煙の成分を分析する際に使われる「アセトニトリル」５００ミリリットルです。横浜市にある研究所で保管されていて、去年１１月の定期調査では所在が確認されていましたが、先月２６日に行われた調査でなくなっていることが判明したということです。

保管庫の中には同じ薬品の瓶が複数あり、そのうち１本がなくなっていました。外部からの侵入の形跡はなく、保管庫は厳重に施錠されていたということで、誤って廃棄した可能性があるとしています。

この薬品は「毒物及び劇物取締法」の劇物に指定されていて、飲み込んだ場合、吐き気などを引き起こし、仮に紛失した５００ミリリットルすべてを飲み込んだ場合、死亡する可能性もあるということです。