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「巣ごもり」の余波 “持ち帰り”増えて…

2021年5月3日 19:47
「巣ごもり」の余波 “持ち帰り”増えて…

テークアウトやデリバリーが加速する中、意外な余波が広がっています。アメリカでは一時、ケチャップの小袋が不足する事態となっていましたが、日本では、別のものに影響がでていました。

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埼玉県にある大型スーパー。このゴールデンウイーク、売り上げ好調だというのが、弁当や寿司などが並ぶお総菜コーナーです。

買い物客
「お寿司です。“持ち帰り”ですね。外食は一切、今はしていません」

ステイホームでますます高まる“持ち帰り需要”。ところが、その高まりゆえ、あの“小袋”が品薄となるおそれがでてきたのです。それが、寿司の付け合わせとしておなじみ、甘酢しょうがの小袋です。


「“ガリ”食べますね。口直しっていうんですかね」


「もしこれ(小袋)がなければ別で“ガリ”だけの袋を購入して(寿司と)一緒に食べます」

輸入販売する会社で話を聞きました。

サンフレッシュ 吉田薫代表取締役
「(コロナ前と比べ売り上げが)1~2割増えています。これだけ急に(増えること)はなかったですね」

外食関連の注文は減りましたが、スーパーなど、中食関連の注文が増加。別のメーカーでは、一時生産が追い付かないほどだったといいます。

さらにお好み焼きなど、家庭で使う機会が増えた紅ショウガの大容量パックは…

サンフレッシュ 吉田薫代表取締役
「去年の緊急事態宣言下では、これが真っ先に欠品しました」

しょうがは中国からの輸入に頼っているため、すぐには増産ができず…

サンフレッシュ 吉田薫代表取締役
「需要が増加し続けますと、安定供給していくのにちょっと懸念がありますね」

“ステイホーム”が長引くなど、需要が急拡大した場合、品薄のおそれもあるというのです。

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一方、ステイホームなのに好調だという商品があります。

YPER 内山智晴代表
「小さいんですけど、これが宅配ボックスになります」

バッグと鍵付きのチェーンをドアノブにくくりつけるだけ。工事は一切必要なし、簡易型“置き配ボックス”です。

とはいえ、家にいるなら直接荷物を受け取れるはずですが…

YPER 内山智晴代表
「在宅でも“非対面”で荷物を受け取りたいという需要が高まりまして」

“ステイホーム”を徹底したいという需要にマッチ。在宅ワークを中断せずにすむことも人気の理由だということです。