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克行被告は“総括主宰者”懲役4年など求刑

2021年4月30日 17:47

2019年の参議院議員選挙を巡る買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告の裁判で、検察側は懲役4年、追徴金150万円を求刑しました。

30日の裁判で論告求刑が行われ、検察側は、河井克行被告が総括主宰者の立場にあったとした上で、地元議員や後援会関係者への現金について、「選挙運動及び投票の報酬であることは明らか」と指摘。克行被告が、主な目的は自身の政治基盤のためだと説明したことについて、検察側は、「完全に荒唐無稽な主張」「明らかに虚偽」と激しく反論しました。

そして、100人に、合わせておよそ2900万円を渡したとして、「まさに票を金で買おうとした」「我が国の犯罪史上、突出して悪質な公職選挙法違反事件」と述べ、懲役4年、買収相手からの返金分として追徴金150万円を求刑しました。

来月18日に弁護側の弁論と最終意見陳述が行われ結審する予定で、判決は6月以降になる見込みです。


【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 克行被告公判(4月30日)