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新人研修で「VR」も……変化する働き方

2021年4月28日 9:29
新人研修で「VR」も……変化する働き方

3度目の緊急事態宣言が発出されるなど感染拡大が続き、長引くコロナ禍。リモートワークなど働き方にも変化が求められている中、ある損害保険会社は新人研修をVRで行っています。ゴーグルを着け、事故現場の再現などをする新入社員の様子を取材しました。


■「宣言」初の平日 都内の人出は…

3度目となる緊急事態宣言。働き方に変化はあるのでしょうか。東京・有楽町で聞きました。

ウェブ関係(20代)
「やっぱりリモートをせざるを得ない状況なので、ウェブでの会議が増えてきました」

金融関係(20代)
「テレワークを増やそうという動きはあるんですけど、会社のシステムとか忙しさというところで限界があって」

3度目の宣言が出されてから最初の平日となった26日。都内の午後0時台の人出は、銀座駅で13.4%減、池袋駅で13.2%減などと、前の週と比べて多くの地点で減少しました。

一方、首都圏の鉄道各社は、国などの要請を受け、ゴールデンウイーク期間中の平日に一部の路線での減便を発表しました。


■研修のVR空間「不安が軽減」

そうした中、この春から損害保険会社の三井住友海上火災保険で働いている野間文晃さんは、自宅でVR(バーチャルリアリティー)を使った新人研修に臨んでいました。

講師に「野間さんは?」と聞かれ、「はい!います」と答えた野間さん。スーツを着て専用のゴーグルを装着し、パソコンの画面に向き合いました。

講師
「野間くん、オートバイをここに置くので、どんな方向からぶつかったのかを再現してもらっていいですか」

野間さん
「こんな感じですかね」

損害保険会社らしく、車とバイクの事故現場のCGが画面に映し出され、対応を学んでいく研修です。感染対策のため、今年度からVRで実施されました。

講師
「野間さん、ちょっと姿勢高い。イスに座ってるでしょ、たぶん」

野間さん
「座ってます」

講師
「イスをちょっと外してもらって、しゃがんでもらったら…」

細かなやりとりが交わされました。

研修について、野間さんは「VRで受けた方が、やっぱり車とかも立体的に見ることができるので、理解はしやすかったです。しっかり学んでいって、会社に貢献できるように早くなりたいと思います」と話していました。別の新入社員も「VR空間で、みんなとわいわい話していたりすると、1人で新入社員として入ってきてちょっと不安もあったんですけど、それが軽減できたかなと思います。」と受け止めていました。


(4月27日『news zero』より)