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ポーランドでは感染対策してバイカーが巡礼

2021年4月22日 22:04

アメリカではワクチンの接種回数が、2億回に達したと発表されました。一方、韓国ではワクチンの供給が不安定なことから、ロシアが開発したワクチンの国内生産を検討しています。ポーランドでは、感染対策をして大勢のバイカーが毎年恒例の巡礼を行いました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

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■インド 感染急拡大が続き死者数が急増

(インド感染者 1593万 774人
     死者   18万4657人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 22日午後5時時点)

1600万人近くが感染、世界2番目となっているインド。政府は22日、新規感染者数が31万人を超えたと発表。1日あたりの新規感染者数として世界最多となりました。

インド北部の町にある火葬場では、いくつもの火葬が同時に行われていました。4月に入り死者数が急増。1日あたりの死者数も国内で過去最多となる、2104人に上っています。

火葬場で働く人「きょうはこれまでに10から12体の遺体を受け取りました」

インド・モディ首相「各州の政府はロックダウンを最後の選択肢と考えてほしい」

首都ニューデリーなど各地でロックダウンなどの措置がとられていますが、全国的なロックダウンは避けたい考えです。

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■デンマーク 「接種」や「陰性」条件に商業施設や美術館が再開

(デンマーク感染者 24万5562人
       死者    2466人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 22日午後5時時点)

24万人以上が感染したデンマーク。感染者が減少していることを受け、21日から商業施設や美術館などの営業が再開されました。

デンマークの人は「72時間以内に受けた検査の結果が必要なので、きのう検査しました」

利用するには、すでにワクチンを接種しているか、72時間以内の検査で陰性が確認されている、などの条件を満たす必要があります。レストランやカフェでも店内での飲食が再開。女性のスマートフォンには陰性を証明する画面が。

飲食店の利用者「ここに来るのを楽しみにしていました。仕事を引退してからは、ここに来るのが仕事のようなものなんです」

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■アメリカ バイデン政権の成果を強調

(アメリカ感染者 3186万2401人
      死者   56万9402人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 22日午後5時時点)

世界最多の3100万人以上が感染しているアメリカ。21日、バイデン大統領が会見を行う壇上には、後ろに大きく、「2億回」の文字が。

アメリカ・バイデン大統領「あしたワクチンと予防接種の数がわかる。そこで私たちが2億回の接種を、政権発足92日目のきょう、達成したことがわかるだろう」

アメリカでのワクチン接種回数が2億回を突破すると明らかに。当初、政権発足100日で1億回の接種を公約にしていたバイデン大統領。先月にこれを達成したことを受け、目標を2億回に引き上げていました。目標に到達したことをアピールし、成果を強調しています。一方。

アメリカ・バイデン大統領「あまりにも多くの若者が接種を受ける必要がないと思っている」

特に若者について、このように指摘。自分や周りの人の命を守るために、接種を受けるよう呼びかけました。

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■韓国 ロシア開発のワクチンを検討

(韓国感染者 11万6661人
    死者    1808人
 ※韓国・保健当局 22日)

ワクチンをめぐる動きは、およそ11万7000人が感染した韓国でも。契約済みの輸入ワクチンの導入時期が不透明になるなど、供給が不安定ななか、韓国政府が、ロシアが開発したワクチン「スプートニクV」の導入を検討していることがわかりました。

韓国SBSテレビによりますと、文在寅大統領は、「スプートニクV」について、他国での接種事例や副反応などを調べ、導入の可能性を検討するよう指示したということです。

すでに国内の工場で委託生産の準備が始まっているというスプートニクV。NNNの取材に対し、メーカーの担当者は。

委託生産を行うメーカー・韓国コーラス担当者「5月の中旬ごろから商業用の生産と輸出が可能だと思われます」

韓国での使用許可は出ていないため当面は輸出向けの生産ですが、メーカーにはすでに、保健当局からの問い合わせがあったということです。また、韓国外務省は、在外公館などを通じ、スプートニクVについての情報収集を始めたことを明らかにしています。

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■ポーランド 教会にバイカーが集結

(ポーランド感染者 271万8493人
       死者   6万3473人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 22日午後5時時点)

270万人以上が感染しているポーランドでは、とある場所に、大勢のバイカーたちが集まっていました。実はここ、歴史ある修道院の前。毎年恒例の「巡礼」に訪れていたのです。

この地域は、ポーランドのなかでも最も感染者が多く、医療がひっ迫。公共の場所での集会も5人までとされていますが。

巡礼の参加者「怖いけど、これは伝統であり神を信じる心が奇跡を起こすのさ」

修道院によると今年は参加者を制限。ミサの間は、マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保っていたとしています。