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処理水IAEA基準なら反対せず~韓国外相

2021年4月20日 15:46

日本政府が福島第一原発の処理水を海に放出する方針を決定したことについて、当初、反発していた韓国ですが、鄭義溶外相が20日、「IAEA(=国際原子力機関)の基準に合う手続きに従うなら、あえて反対しない」と述べるなど、姿勢に変化も見られます。

鄭義溶外相は20日の国会で、日本側に対し、IAEAの基準に則った透明性の確保や、協議などを要請していると明らかにしました。

その上で、「現時点では放出に断固反対だ」としつつも、これらの条件が満たされるならば「あえて反対することはない」と述べ、姿勢に変化も見られます。

これまで韓国政府は日本政府の決定に強く反発し、鄭外相は17日、アメリカのケリー特使に直接「深刻な憂慮」を伝え、協力を求めていました。ただ、翌日、ケリー特使は日本の決定過程には透明性があるとして、「アメリカが介入するのは適切ではない」と言及。

韓国国内で続く強い反発と国際社会との温度差から、対応に苦慮しているものとみられます。