火星でヘリ飛行 NASAが新たな動画公開
NASA(=アメリカ航空宇宙局)は19日、人類初となる火星でのヘリコプターの飛行に成功したと発表し、飛行の瞬間を捉えた新たな動画を公開しました。
公開された最新の動画は、地表の探査車が撮影したもので、火星ヘリコプター「インジェニュイティ」のローターが回りはじめ、地表から浮き上がる様子や、空中にホバリングする様子がわかります。
また、インジェニュイティのカメラが撮影した地表に映る機体の影の画像も届きました。
地球以外の惑星での動力飛行は人類史上初の快挙で、開発に携わった関係者らが喜びに沸きました。
初飛行では、垂直に3メートル上昇し、空中に30秒間ホバリングして着地したほか、空中で向きを変えることにも成功したということです。
火星の大気は地球の1パーセントほどと薄く、飛行は極めて難易度が高いものですが、今回の成功を受けて、さらに4回、より高く、より遠くまで飛行させたいとしています。