日米首脳が共同声明に台湾を盛り込んだことについて、政府内では、中国の出方を警戒する声がひろがっています。一方、中国外務省は、１９日午後、会見し「国家主権を守るために、全ての必要な措置をとる」と反発しています。

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バイデン大統領との首脳会談を終え、１８日帰国した菅首相。

菅首相「バイデン大統領と個人的な信頼関係を構築することができたと思っています。そして、米国そのものがインド太平洋にコミットする、そうしたことも成果だったというふうに思います」

中国に対し、どのようなメッセージを打ち出すのか注目された今回の会談。

共同声明には、中国が統一をめざす台湾に関し「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに両岸問題の平和的解決を促す」と盛り込まれました。

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その台湾に日本で一番近い沖縄県与那国島。日米首脳会談と同じ日、岸防衛相が陸上自衛隊の駐屯地などを視察しました。

自衛隊員「天気が良く晴れた日にはここから台湾をずーっと望むことができます。きょうはあいにくの天気なので、写真を準備させていただきました。台湾がこういうふうに空際線上に雲のような形でみることができます」

自民党内でも親台湾派として知られる岸防衛相。あいにくの天気で台湾をみることはできませんでしたが、それを知った台湾外交部は。

台湾外交部ツイッターより「台湾を探してくれてありがとう！」

台湾と日本の友情が、曇りや新型コロナウイルスによって妨げられることはないとしています。

また、台湾政府は共同声明を受け「心から歓迎と感謝の意を表します」とのコメントを発表。

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一方、中国政府は１９日も強く反発しています。

中国外務省「内政干渉や利益を損なう行動を直ちに停止するよう要求する。全ての必要な措置をとり、国家主権安全発展の利益を断固守る」

中国側は“ここ数日行っている実戦的な軍事演習”とする映像を公開。また、台湾の防空識別圏に戦闘機などを進入させるなど、軍事的な圧力を強めています。

そして、中国共産党系のメディアからは日本に対しこんなメッセージも。

環球時報「日本に一言言いたい。台湾問題には近づかないことをおすすめする」

日本の外務省幹部は。

――いずれにしても日本も旗幟を鮮明にしたってことだ。台湾有事の時に日本や自衛隊がどう動くのか、日米の間で詰めなきゃいけない。

いままで行っていなかったシミュレーションなどを行うとしています。