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日米首脳会談へ 菅首相がワシントンに到着

2021年4月16日 10:42

菅首相は、アメリカのバイデン大統領との会談に臨むため、日本時間16日午前9時ごろ、ワシントンに到着しました。

会談は日本時間17日未明、ホワイトハウスで行われます。両首脳は会談後、「安全保障」「経済協力」「気候変動」の3つのテーマを盛り込んだ共同文書を発表する方向で調整を進めていて、台湾をめぐる情勢や、新疆ウイグル自治区や香港などの人権問題を含め、中国との関係について、どのような発信をするかが焦点です。

ただ、あるアメリカ政府関係者は、「日本は台湾有事への危機感が低い」との認識も示していて、日米の温度差もうかがえます。ホワイトハウスのサキ報道官も、対中国での連携の重要性を強調しています。

サキ報道官「日米で中国へのアプローチや対中国での連携や協力のあり方も議論の対象になるだろう」

一方でこの日、韓国の文在寅大統領が来月後半に訪米することも発表されました。1か月以上先の予定ですが、日米韓3か国の連携を重視する中、日本が突出しないよう、韓国への配慮もうかがえます。

今回の会談、菅首相周辺は「まずは個人的な信頼関係づくり」とも話していますが、バイデン大統領から対中国戦略や日韓関係で、実務的な調整を迫られる局面もありそうです。