安定的な皇位継承について議論する政府の有識者会議は、専門家らへのヒアリングを始めました。

８日に行われた有識者会議のヒアリングでは、女性天皇や母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」、女性宮家の創設の是非や旧皇族の皇籍復帰などについて、５人の専門家などから意見を聞きました。

ジャーナリスト・櫻井よしこ氏「それぞれの文化、文明には、それぞれの特徴がありますので、やっぱりそういったことは大事にしていきたいという意味から、私は（皇位継承は）男系男子ということを申し上げました」

慶応義塾大学・笠原英彦教授「男系女子まで皇位継承資格を拡大するべきであるということを申し上げて、財政的な負担があまり重すぎてもいけないので、内親王まで（皇位継承を）認めるということが適当なのではないか」

笠原教授はまた、「皇位継承は男系男子を優先すべき」「女系にまでは、今回は踏み込むべきでない」としています。

一方、ジャーナリストの岩井克己氏は「女性宮家」について、皇位継承を伴わない「内親王家」の創設を述べました。

有識者会議では次回、今月２１日に４人の専門家らからヒアリングをする予定です。