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中国とイラン 経済などで関係強化する協定

2021年3月28日 1:43

中国とイランは27日、今後25年間にわたり、経済分野などで関係を強化する協定を結びました。バイデン政権が対中包囲網を築く中、中国はアメリカと対立する国との連携を強めています。

中東を歴訪している中国の王毅外相は27日、イランでロウハニ大統領と会談しました。

中国メディアなどによりますと、会談を受けて両国は今後25年間にわたり、経済分野などで関係を強化する包括協定を結んだということです。

アメリカとの対立が深まる中国と、核合意をめぐって対米関係が悪化したイランとの利害が一致し、連携強化を通じてけん制する狙いがあります。

王毅外相はこれに先だって、サウジアラビアのムハンマド皇太子やトルコのエルドアン大統領と相次いで会談し、人権問題などでアメリカやEUなどからの「内政干渉に反対」することで一致しました。

アメリカのバイデン政権が、EUや日本などと共に「中国包囲網」を形成する中、中国は対抗するかたちで、対米関係が冷え込む国との連携を強めています。