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克行被告は“国家に貢献する意思が固い方”

2021年3月16日 14:10

元法務大臣・河井克行被告の公判が3月16日に行われ、克行被告に案里元議員を紹介して結婚のきっかけを作った過去などがある知人男性が証人として出廷しました。男性は、克行被告について「国家に貢献する意思が非常に固い方」と証言しました。

16日の裁判では、当時の科学技術振興事業団の元理事長、沖村憲樹氏が弁護側の情状証人として出廷。克行被告は、紺色のスーツに議員バッジをつけて出廷し、落ち着いた様子で聞いていました。

沖村氏は、克行被告が国会議員になった頃からの長年にわたる知人であり、科学技術に関する仕事を通して親交を深めたと証言。克行被告について、「科学技術に非常に関心をお持ちで勉強会を立ち上げておられました」と述べ、克行被告が「科学技術省を作るべき」と主張していたことや、ロケットの打ち上げの視察などを行っていたと述べました。

また、沖村氏は克行被告に結婚をすすめ、当時の科学技術振興事業団の職員だった案里元議員を紹介して、実質的な仲人をつとめたことも証言。職場の食堂で2人を引き合わせたとし、「(克行被告は)『1回見てオーラを感じてしびれた』と言ってらして、案里元議員がカラオケで天城越えを歌ってそれを聞いて結婚すると決めたと」「会うたびに『案里、案里』とおっしゃっておられて、本当に愛しておられるんだな、紹介して良かったなと」と述べました。

さらに、克行被告の人柄については、「きめ細かく思いやりがあって朗らかで前向きで積極的で人に好かれる性格です」と証言。そして、克行被告の科学技術や宇宙に関する活動について、「非常に熱心にやっていただいた。科学技術も宇宙も地元の票には全く直結しない」と感謝を述べた上で、「長年お付き合いをして一貫して政治的、理論的で、利害に関するお話をいただいたことがない。国家に貢献する意思が非常に固い方」「国家に尽くすということを引き続き努力していただきたいと思います」と述べました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件克行被告公判(3月16日)