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日米2+2始まる 中国を名指しで批判へ

2021年3月16日 16:34
日米2+2始まる 中国を名指しで批判へ

バイデン政権になって初の日本とアメリカの外務・防衛閣僚協議「2プラス2」が始まりました。

1時間ほど前に始まった協議はいまも続いています。バイデン政権発足後2か月という早さでの対面協議の実現について、日本側は台頭する中国をけん制する強いメッセージになると歓迎しています。

茂木外相「米国で新政権発足直後に国務長官と国防長官がともに外遊し、最初の訪問先として訪日されたのは史上初であります」

アメリカ・ブリンケン国務長官「我々もこの同盟が自由で開かれたインド太平洋にとって非常に重要だと信じている。同盟によって共通の目標に向かって効率的かつ平和的に各国の違いを解消し、国際法を尊重しつつも多国間の枠組みで協力関係を構築できる」

閣僚は一連の会談で尖閣諸島周辺などでの中国の活発な活動や海警法の施行に「深刻な懸念」を表明していて、共同発表では中国を名指しで批判する見通しです。

バイデン政権発足後2か月という早さでの2プラス2に続き、来月には日米首脳会談もセットされています。

外務省・防衛省の幹部はアメリカの最大限の配慮を歓迎する一方で、「これは高くつく。この先が大変だ」というため息も聞かれます。

アメリカが策定を急ぐ新たな安全保障戦略では、宇宙・サイバーなどを含むあらゆる分野で日本の役割の拡大や負担増を求められるという見立てです。日米がどんな方策で中国に対抗するのか。このあと4閣僚はそろって会見に臨みます。