１４日に行われたプロ野球、楽天対ＤｅＮＡのオープン戦。楽天の先発は今シーズンメジャーリーグから復帰した田中将大投手（３２）。前日の試合で登板予定だった田中投手でしたが、雨天によるグラウンドコンディション不良のため１４日の試合にスライド登板となりました。

試合が行われた静岡の草薙球場では約７２００枚の内野席が完売、予定のなかった外野席を急遽開放するなど、田中投手の投球が注目されました。

初回、先頭の桑原将志選手（２７）、ルーキーの牧秀悟選手（２２）にヒットを許し１アウト２塁１塁とピンチを招きますが、４番の佐野恵太選手（２６）をセンターフライ、続く宮崎敏郎選手（３２）をショートゴロに打ち取りピンチを切り抜けます。

続く２回、３回は三者凡退の好投。しかし、４回。先頭の牧選手、続く佐野選手に連打を浴び３塁１塁のピンチを招いた田中投手。続くバッター宮崎選手にピッチャーゴロを打たせますが、田中投手が２塁へ悪送球。ボールがセンターへと転がる間に３塁ランナーが生還し、タイムリーエラーで１点を失います。

それでも、続く細川成也選手（２２）をショートゴロでダブルプレー。大和選手（３３）を空振り三振に仕留め、最少失点で切り抜けます。

開幕まで２週間を切る中、この日が復帰後４度目の実戦登板となった田中投手。高めのストレートと、低めに落ちるスプリットやスライダーを軸とした投球で打者１９人に対し６５球を投げ、４安打１失点。３奪三振、無四球の好投。楽天に復帰後最長となる５回を投げきり、初勝利をあげました。

田中投手が国内で勝利投手となったのは、巨人と戦った２０１３年１０月２７日の日本シリーズ第２戦以来、２６９５日ぶりです。