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楽天×日本郵政 “提携”で暮らしは

2021年3月13日 13:54
楽天×日本郵政 “提携”で暮らしは

■会見で両社長がグータッチ

IT大手・楽天グループと、日本郵政グループの資本業務提携が12日、突然発表されました。

楽天・三木谷浩史社長
「日本郵政さんとこのような形で戦略的パートナーを結べるというのは、世界に類を見ない新しい提携のパターンかなと(思います)。いわばリアルとバーチャルの2つの大きな力が合わさって、新しい形を作っていけるということに、私自身もワクワクドキドキしております」
日本郵政・増田寛也社長
「楽天グループさまは、私どもにとりまして、最高のパートナーであります」

会見した2人はアクリル板越しにグータッチしました。

■共同物流拠点・配送システム構築

日本郵政が楽天に1500億円を出資することになりました。
特に物流部門の連携を強化して、共同の物流拠点や配送システムを構築します。

楽天のネット販売のノウハウと、全国2万4000の郵便局を組み合わせることで業務の効率化を図り、巨大なライバルのアマゾンに対抗する狙いです。

楽天・古橋洋人常務執行役員
「受け取り手のユーザーからすると、欲しい時に欲しい物を、欲しい場所で一度に受け取れるようなサービス。荷主の差出人からすると、出荷のキャパシティーが拡大する。それから顧客育成、物流コスト削減につながるようなサービス。これが求められていることだと、われわれは思っています」

三木谷社長
「社会が、もうネットがなくてはやっていけない時代に突入した」

■需要高まるeコマース 街の声は

両社は新型コロナの影響で需要が拡大しているeコマース(電子商取引)や、携帯電話、金融などの分野でも連携を深めるといいます。具体的なサービスの内容を詰め、4月中をめどに発表する意向です。

コロナの中、ネットでの買い物の需要が高まっています。東京・有楽町で聞きました。

医療従事者(20代)
「そこでタッグを組むんだ、みたいな(感じです)。(コロナで)出かけられないので、2日に1回くらいは使いますね」

会社員(30代)
「日用品とかはネットで配達までしてもらってますね。基本はアマゾンで、アマゾンになければ楽天で、という感じです。(アマゾンは)一番品数が多いのと、配送料無料になるので、それが大きいですね」

自営業(50代)
「楽天も送料がけっこう高い場合が多いので、郵便になったら安くなるといいな」

専門家からも期待する声が上がります。
日本総研の通信メディア・ハイテク戦略グループ長の浅川秀之さんは、「われわれユーザーにとっては、すごく便利な方向に進むんじゃないかと(思います)。コスト削減につながるので、それが配送料金を下げることにも影響すると思います。より便利に安価に、コロナ禍においてもeコマースというサービスが使えるようになるんじゃないかと思います」と話しました。

(3月12日『news zero』より)