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ミャンマー 軍のメディア締め付け強まる

2021年2月27日 1:42

軍事クーデターが起きたミャンマーで26日、日本人ジャーナリストが治安当局に一時拘束されました。軍によるメディアの締め付けが強まっています。

現地メディアによりますと、日本人ジャーナリストの北角裕樹さんは26日、最大都市ヤンゴンで抗議デモの取材中に治安当局に拘束されました。北角さんはその後、解放され、ケガはないということです。

ミャンマーでは連日、デモの参加者やジャーナリストの拘束が相次ぎ、軍によるメディアの締め付けが強まっています。軍はメディアに対し「クーデター」という言葉を使わないよう警告していて、26日はさらに「軍事政権」という表現を使った場合も免許を取り消すと発表しました。

軍としては、総選挙で次期政権が樹立されるまでミン・アウン・フライン総司令官を議長とする「行政評議会」で統治していると強調し、言論統制を進めています。

こうしたなか、現地メディアは26日、軍によって選出された選挙管理委員会の委員長がアウン・サン・スー・チー氏が率いるNLD(=国民民主連盟)が圧勝した去年の総選挙について、「選挙結果は無効だ」と発言したと報じました。民意を一方的に否定する発言に、反発が強まりそうです。