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再度増加を危惧…都“最高警戒レベル”維持

2021年2月26日 14:23
再度増加を危惧…都“最高警戒レベル”維持

東京都は、新型コロナウイルスの感染状況を分析する会議を開き、「感染者の減少傾向が鈍化し、再度増加する危惧がある」として、最も深刻な警戒レベルを維持しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者の減少傾向が鈍化し、再度感染拡大に転じることへの十分な警戒が必要としております。花見・歓送迎会・卒業旅行等の行事で、減少傾向にある新規の陽性者が、再度増加する危惧があります」

東京都医師会・猪口正孝副会長「医療提供体制のひっ迫により、通常医療への影響が長期間続いている」

都内の感染者数の7日間平均は、前回のおよそ347人から288人に減少したものの、専門家からは、減少スピードは鈍化していて、若者の感染が増えているほか、入院患者も引き続き、高い水準で推移していると指摘されました。

また、感染力が高い変異株が、都内では14例確認されていて、「変異株による感染が拡大した場合、今のひっ迫した医療体制では、対応できない」と危機感が示されました。そのため、専門家は、感染者をさらに減少させる必要があると指摘しました。

小池知事は、大阪など6府県への緊急事態宣言が解除されることで、都民の気が緩むことを懸念し、「感染防止策を徹底し、外出を自粛してステイホームをお願いしたい」と強く呼びかけました。