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韓国 出生率が過去最少…人口は初の自然減

2021年2月25日 12:58

韓国で女性1人が生涯に出産する子どもの数を表す出生率が、0.84とこれまでで最も低くなりました。2020年に生まれた子どもの数は死亡者数を下回り、統計開始以来、初めて人口が自然減に転じました。

韓国の統計庁が24日に発表した資料によりますと、女性1人が生涯に出産する子どもの数を表す合計特殊出生率は、去年、0.84でした。1970年の統計開始以来、最も低かった前の年からさらに0.08ポイント減少しています。出生率が1を下回ったのは2018年以来、3年連続で、OECD(=経済協力開発機構)の加盟国の中で、最も低い水準です。

また、2020年に韓国で生まれた子どもの数は前の年より10%少ない約27万2000人でした。一方で、死亡者数は約30万5000人で、統計開始以来、初めて人口が自然減に転じたことが確認されました。

韓国の統計庁は、「新型コロナウイルスの影響で結婚そのものが減少し、さらに子どもの数が減る可能性がある」として、今後、人口減少はさらに進むものとみられます。

【主なOECD加盟国の合計特殊出生率 2018年】

イスラエル 3.09
アメリカ  1.73
イギリス  1.68
カナダ   1.50
日本    1.42
イタリア  1.29
スペイン  1.26