クーデターで軍が権力を掌握しているミャンマーの外相が２４日、タイを訪問し、タイとインドネシアの閣僚と会談しました。

タイ政府筋によりますと、会談は首都・バンコクにあるタイ軍の施設で行われました。ミャンマーのワナ・マウン・ルウィン外相はタイのプラユット首相と会談したほか、ドーン外相やインドネシアのルトノ外相による３か国の外相会談に臨みました。

ルトノ外相は会談後、ミャンマー側に、「全ての関係者に自制心を持ち、暴力による流血を避けるよう求めた」と明らかにしました。クーデター後、軍政の閣僚が海外の閣僚と直接会談するのは初めてです。

ミャンマー軍としては、クーデターへの懸念の声が広がる中、ＡＳＥＡＮ（＝東南アジア諸国連合）の加盟国と対話を進めることで、混乱収拾に向けた主導権を握りたいものとみられます。