×

「お金足りない」克行被告に話した数日後…

2021年2月24日 14:30

元法務大臣・河井克行被告の公判が2月24日に行われ、選挙陣営の会計を担当した女性が証人として出廷しました。女性は、「克行被告に『お金が足りない』という話をして、数日後に党本部からお金が入ってきた」と証言しました。

24日の裁判では、選挙陣営の会計を担当した女性が証人として出廷。女性は、愛知県稲沢市の野々部尚昭市議ら陣営スタッフ3人に対し、克行被告から指示を受け、会計担当者として現金を振り込んだと証言。この支払いについて、「(自民党広島県参議院選挙区)第三支部と第七支部のどちらから支出すべきか克行被告にLINEで尋ねたところ、『第七ばかりからあまり多く払わない方がいいかなぁ。第三で』という指示が来ました」と述べました。

さらに女性は、自身は選挙事務所で雇用保険や健康保険に加入していたが野々部市議ら陣営スタッフ3人は加入していなかったとし、3人の立場について「選挙の期間限定で雇われている臨時のスタッフだと思っていました」と証言。野々部市議らが証人として出廷した際に述べた、「雇ったという話は聞いていない」「(克行被告から受け取った現金は)給与だとは思いませんでした」という主張を支持する証言をしました。

また、女性は弁護側の質問の中で、「おととし6月の末ごろに様々な支払いをする必要がありましたが、その資金が不足していたので克行被告に『お金が足りない』という話をして、数日後に党本部からお金が入ってきた」と証言。

ただ、弁護側に党本部からの交付金の使途について最終的にどのように報告されたか知っているかと問われると、「私が退職した後のことだと思うので知りません」と述べるにとどまりました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 克行被告公判(2月24日)