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寒波で停電の中、上院議員の旅行に批判 米

2021年2月19日 8:28

アメリカ南部テキサス州などで、寒波による大規模な停電が続く中、地元選出の上院議員がメキシコのリゾート地に旅行に出かけ、激しい批判を浴びています。

テキサス州など南部では、記録的な寒波の影響で、大規模な停電が続くほか、AP通信によりますと、少なくとも40人が死亡しています。

こうした中、地元選出のテッド・クルーズ上院議員が、家族らとともにメキシコのリゾート地、カンクンを訪れ、その画像がネット上などで拡散、激しい批判を浴びました。

クルーズ議員は急きょ、地元に戻ったものの、「学校が休校になった娘に頼まれ、旅行することにした」などと釈明しました。

テッド・クルーズ議員「きのう娘に友達と旅行に行きたいと言われ、彼女らを連れてきた」

クルーズ議員は、「私たち家族も停電で暖房もない」「常に地元とは連絡を取り合っている」などと釈明しています。

クルーズ議員は、トランプ前大統領に近い存在としても知られるほか、2024年の次の大統領選への出馬もうわさされています。旅行に出発する直前には、寒波に見舞われた地元住民に対して、「自宅にいて欲しい」などと呼びかけていて、民主党からは「議員辞職すべき」との声も挙がっています。