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“日本初”研究拠点 接種効果や副反応は?

2021年2月19日 14:33
“日本初”研究拠点 接種効果や副反応は?

コロナワクチンの副反応は、先行する海外のデータはあるものの、実際はワクチン特有のものとは言えません。日本人の反応も分かっておらず、人種による違いもあるため、国内での研究が肝になりそうです。ワクチンについて、廣瀬俊朗さんと考えました。


■日本初「ワクチンセンター」設置
有働由美子キャスター
「18日、日本で初めてとなる『コロナワクチンセンター』の設置が発表されました。千葉大学病院がつくったもので、ワクチンを打った1000人ほどの職員の血液や唾液で、効果や副反応を自分たちで調べます。来月中旬にも研究を始めます。効果はもちろん、やはり副反応が気になります」


■痛み・疲労感…どれくらい?
小栗泉・日本テレビ解説委員
「例えばアメリカの疾病対策センター(CDC)によると、ファイザーのワクチンを1回目として打った約99万7000人のうち、痛みを訴えた人は67.7%、疲労感が28.6%、頭痛が25.6%、筋肉痛が17.2%、発熱が7.4%、吐き気が7%となっています」
有働キャスター
「コロナのワクチンだから起きたことなのでしょうか」
小栗
「このワクチン特有のものというわけではなく、一般的に注射を打った時にこういった症状が出ることはあります。つまり、このワクチン特有の副反応は何なのか、日本人ではどんな結果になるのか、国内での研究が大事になってきます」


■重篤なアナフィラキシー ほぼ女性
有働
「海外では重篤な症状が出たケースもあります」
小栗
「意識障害などを起こす『アナフィラキシー』ですが、CDCによると994万回以上の接種で、確認されたのは50件。約20万回に1件となっています。亡くなった人は確認されていません。発症した人の年齢は26歳~63歳で、80%の人が、過去に薬などでアレルギー反応が出た経験があったということです。そして94%が女性です」
有働
「ほとんどが女性なんですね」
小栗
「ワクチンに詳しい医薬基盤・健康・栄養研究所の保富康宏センター長に伺ったところ、『なぜ女性が多いかは今のところ分からない』『何にアレルギー反応を示すか、人種によって違いもある』ということでした。20万回に1件という割合については『死亡例がないことを考えると、それほど不安視する数字ではない』とのことです」


■大事なことは…廣瀬俊朗さんに聞く
有働
「廣瀬さんは、ワクチンについてどう考えますか」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「僕自身がまだ、いつ打てるか分からないので、実感がまだ湧いていません。日本は海外より遅れている分、色々な情報が入ってくると思いますので、実際に打った人のリアルな声とか情報が、正確に簡単に知れるといいなと思いますね」
有働
「正確な情報を知りたいなという方は、『ワクチン 首相官邸』で検索してください。特に高齢者、持病がある皆さん、大切な人にうつしたくないなと思う方は、ぜひ情報を集めて、接種を検討してみてください」

(2月18日『news zero』より)