アメリカのＩＴ大手「フェイスブック」がオーストラリアのニュース記事について、１８日朝からＳＮＳ上での表示や共有を制限しています。オーストラリアで審議中の法案に対応した措置ですが、オーストラリア政府は反発しています。

地元メディアによりますと、フェイスブック上では、１８日朝からオーストラリアの報道機関の記事が表示されないほか、共有できない状態となっています。

オーストラリア政府は、フェイスブックやグーグルなどＩＴ大手が運営するサイト上に報道機関の記事が表示された場合、使用料の支払いを義務づける法案を去年１２月、議会に提出し、審議されています。今回のフェイスブックの制限はこの法案への対抗措置です。

フェイスブックは「法案には根本的な誤解がある。報道機関側は記事が共有されることを望んでいる」とする声明を出しています。

一方、オーストラリア政府は、「フェイスブックはこの措置が会社の評判と地位にとって何を意味するのか慎重に考えるべきだ」などと反発しています。