テニスの全豪オープン車いすの部、女子シングルス決勝で上地結衣選手（２６）が、世界女王のＤ・デグロート選手（２４＝オランダ）と対戦し、ファイナルセットにもつれ込む激闘を繰り広げましたが大会連覇はならず。それでも試合後には充実感を口にしました。

テニスの全豪オープンで１７日、車いすの部、女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング２位の上地選手が、世界ランキング１位のデグロート選手と対戦しました。

両者の対戦成績は上地選手の１５勝１８敗。最大のライバルとの一戦で上地選手は、相手の持ち味の強打を決められるなど第１セットを落としました。第２セットでは、浅いボールと深いボールを交互に打ち分け相手を翻弄するなど、タイブレークの末に奪い返します。

勝負のファイナルセットでは互いに強気のプレーで、一進一退の攻防に。このセットもタイブレークにもつれ込む大激戦となりました。上地選手は粘り強いプレーでリードを奪いますが、その後は世界女王に狙い澄ましたフォアハンドを決められるなど、最後は攻略しきれず。３－６、７－６、６－７で２時間２０分の激闘の末、大会連覇とはなりませんでした。

それでも試合後、「デグロート選手との対戦は毎回とてもワクワクするし楽しいです。今日のパフォーマンスにはとても満足しています」と充実感を口にしました。

写真：アフロ